成清さんの海苔(その二)

昨日より続きまして
成清さんの海苔のお話です〜

ベルトコンベアーに乗せられた
海苔がつぎつぎと、
トンネル型のオーブンへと
運ばれていきます。

「焼き」の工程では
250℃で
10秒ほど火にあてて
水分を飛ばしていきます。

パリッとした食感と香ばしさを得て
保存性を高めるためです。

海苔は年ごと、漁場ごとに
個性が違いますので

成清さんは
その海苔の厚みに合わせた
最適な焼き上がりを狙って
焼く時間を決めていきます。

たった1秒焼きすぎれば
風味が台無しになってしまう
こともしばしば。

なんと1秒以下の
微調整をされることも
あるのだそうです。

成清さんは「経験と勘」を総動員して
焼き上げていきます。

すべては有明の海苔が持つ
芳醇な香りと気持ちの良い食感を
最大限に引き出すために。


成清さんの海苔の一枚一枚には
有明の海と漁場で働くひとびとの
技と熱意がこもっているのです。

それでも、成清さんは淡々と語ります。


「子どもたちには当たり前のものを
食べてほしいですから。」

 

「当たり前」を守っていくことの
なんと尊いことだろう。

成清さんの海苔を、
米酉倶楽部でも取り扱わせて
いただけることになりました。

入荷は追ってお知らせします。
乞うご期待。です。





 

 

前回の投稿記事『成清さんの海苔(その一)

 

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